昭和一桁生まれのレジェンド女将に会いに行こう!「十代橘」のおまかせ定食
2020/09/08
どうもKです。
もう夏も終わってしまいましたが、小・中学校の夏休みには父親の田舎、宮崎県東諸県郡という場所へ里帰りすることが楽しみでした。家は山の中で、最寄りのコンビニまでひと山超えないといけないという修羅の場所にあったので、当時は「こんなとこには住めないわい」とか思っていました。
ですが、今思えば楽しいことが詰まっていた気がします。隣にあった立派な神社の巨大な木でカブトムシはもちろん、コガネムシとかも捕れたり、野菜は近くの小川で冷やして食べるだけでめちゃうまいし、竹やぶに石を投げて何回音がなるか競い合ったり……。今も付き合いがあれば子供と一緒に帰りたいなと思います。
とかとかノスタルジィな気分に浸ってしまったのは、こちらのお店にお邪魔したからでしょうか。
「十代橘」さんです。
こちらは今年で87歳になる双子姉妹が営む、40年続く老舗食堂。南船場界隈のレジェンド的なお店です。
今でも毎朝4:00に店に来ては、大量の惣菜を仕込み、調理されているそうです。
11:30のオープン時から店頭で販売されている弁当や惣菜を求めて行列ができます。
今日のメニューの一部。
お好み焼きが330円! ちくぜん煮と同額という価格破壊っぷりは、お好み焼き好きとしては見逃せませんでしたが、今日は売り切れてしまったとのこと。
ちなみに、店頭で売られている惣菜などを、店内でいただいてもOKのようです。
店内は昭和感あふれる「ザ・食堂」。座敷席があるのがとってもいいですね。
メニューがなく、なに頼もうかなぁと迷っていると、息子さんが「看板(おそらくメニューの)しまうん、早すぎるで!」と女将さんに突っ込んでいました。
すると息子さんが、「にいちゃん、今日はオクラとか納豆を混ぜたネバネバ丼か、煮魚か、メンチカツがあって、好きなん言うてくれたら定食にするでぇ」とのこと。
18時からは酒と肴を出す小料理屋になり、特に魚が美味いと聞いていたので煮魚かなと思いましたが、きのう海鮮丼を食べたばかり。そして私は納豆が食べられないので、メンチカツを頼みました。
待つこと5分ほど。
おまかせ定食680円!
揚げたてサクサクのメンチカツ2枚、たっぷりのご飯、具だくさんのお味噌汁、小鉢が3品付いています。
40年続いている味というのは、変化球でもなく、全速力のストレートという訳でもなく、滋味深いというかホッとする味なのですね。
南船場にいながら田舎に来たかのような気持ちになれ、おばあちゃまの味を楽しむことができる、貴重な一軒です。
ごちそうさまでした!!
PS.たまたま休みだったのか、双子姉妹の妹さんを見かけませんでした。そしてマスターは息子さんに移り変わっているようですが、姉妹のお姉さんはしっかり働いておられましたよ。お孫さんっぽいお姉さんも働いておられ、三代、四代続いていってほしいと思います。
【店名】十代橘
【電話】06-6262-7255
【住所】大阪市中央区南船場 2-7-20
【営業時間】11:30〜14:30、18:00〜23:00
【定休日】土日祝
【席数】30席ぐらい
【食べログ】https://tabelog.com/osaka/A2701/A270201/27035157/
【HP】https://judai-tachibana.com/