【船場の銘店FILE Vol.4】日本にイタリア料理を根付かせた名店「コロッセオ」
2021/04/15
船場の銘店FILE
Vol.4
コロッセオ
Linch time 11:30〜14:00(LO)
イタリア政府が認めた本場の味と空気
日本にイタリア料理を根付かせた名店
前菜orサラダ、4種のパスタから選べるパスタランチ¥1,200(土曜は¥1,800、デザート付き)。
写真はスパゲティとショートパスタを盛り合わせにした1番人気の組み合わせ
店内の空気から料理まで、すべてでイタリアを感じる
イタリア政府が海外における正当なイタリアン・レストランを公式に認定する「リストランテ・イタリアーノ」 に、大阪で唯一認定されているのが「コロッセオ」。ワインやスパゲティなどイタリアの食材をメインに使っていること、調理法も日本風にアレンジせず、イタリア本土と同じものを出していること、オーセンティックな雰囲気とイタリア語が話せるスタッフがいること、などが評価された。ランチではイタリアや契約農家から届く厳選された旬の食材を巧みに使ったパスタランチを筆頭に、魚または肉料理が付くランチ¥1800、コースランチ¥2600、フルコースランチ¥3500、などがあり、老若男女を問わず愛され続けている。「¥1200のカジュアルなパスタランチは日替りなので、ヘビーローテーションで使ってくれるお客様も多いです」と胸を張るマネージャーの竹田竜太さんに、コロッセオの歴史や大切にしていることをうかがった。
イタリア人が食べて故郷を思い出す料理
「コロッセオ」の創業は1982年。創業者は、代表取締役を務めるドメニコ・カンタトーレ氏。イタリアの留学生として来日し、大阪で食材やファッションの輸入商社を立ち上げたころ、本当のイタリア料理を出す店がないことに気付いた。当時の日本人には「イタリア料理と言えばナポリタンやミートソース」程度の知識しかなく、「イタリア人が食べたい本当のイタリア料理を味わえるお店を」との思いでオープンした。大阪イタリアンの草分け的存在になり、1998年に「リストランテ・イタリアーノ」の称号をイタリア政府から授かった。約20年働く竹田さんは、現在でも店に料理とワインを楽しみにくるドメニコ氏とも旧知の仲。ドメニコ氏が何よりも大事にしていることは、本場イタリアの雰囲気だと言う。「イタリア人が食べて故郷を思い出していただけるよう、こだわりを持って調理しています。また、イタリアの古き良き時代を思い起こす店内の調度品も創業時からほとんど変わっていません
新型コロナウイルスによる感染症の流行下で、新たにランチのテイクアウトもスタート。「イタリアへ旅行した方がコロッセオを探して来店され、料理や店内の雰囲気からイタリアへ行った気分になったと言われることが多くとてもうれしいです。特に現在はイタリアへ行くことができないので、コロナ禍で疲れた心と体を少しでも癒してもらえれば」と竹田さん。年間変わらぬ姿で存在することが「コロッセオ」の美学。船場にいながら、舌で、香りで、目で、肌で、イタリアを感じ続けさせてほしい。
関西弁も使いこなすドメニコ・カンタトーレ氏。イタリアの服飾品、靴、食品などを輸入販売する株式会社メモス代表取締役。食が豊かな南イタリアのプーリア州、州都バーリ出身
春から夏にかけて旬を迎えるホワイトアスパラガスに、じっくりと煮込んだ肉を合わせたリゾットは、ディナーのコースに不定期で登場する
クラシカルな落ち着いた雰囲気の店内。
テーブルクロスはイタリア国旗のトリコロールカラーになっている
1930年に竣工された大阪農林会館の地下1階に位置。
店へと繋がる階段から隠れ家的な雰囲気が漂う
大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B1
TEL/06-6252-2024
時間/11:30~14:00(LO)、17:30~21:30(LO)
休み/日曜、祝日
席数/50席
電子マネー/不可